JAPAN EC大賞

JAPAN EC大賞 2025
受賞企業
インタビュー特集


“EC通販事業担当者
1,000人が投票

ライフスタイル・ホームグッズ部門賞
株式会社
中川政七商店様


Interview

インタビュー

商品・サービス部門賞

受賞に対するコメント

この度は名誉ある賞をいただき、誠に光栄に存じます。
また、前年のブランド部門賞に続き、2年連続で評価をいただけたことを、社員一同、誇りに感じております。弊社は「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、直営店、ECの両面から「日本の暮らしの心地好さ」を届けることに邁進してまいりました。
数あるブランドの中から、新設されたこの部門で選出いただけたことは大きな励みとなります。素晴らしい賞に恥じぬよう、日本の工芸の未来を繋いでいく存在として、さらなる精進を重ねてまいります。

今回投票数が伸びて、投票支持が得られた要因は何だと思いますでしょうか?

2025年は、大阪・関西万博の公式ライセンス商品として工芸の技術で作り上げた「ミャクミャク」のオブジェや、名作絵本とのコラボレーションなど、多彩な企画を通じて、これまで以上に幅広い層のお客様にブランドを知っていただけたことが大きな要因と考えております。
また、こうした新しい取り組みを、デジタルなECという場であっても、一つひとつの商品の背景や作り手の想いを丁寧にお伝えし続けたことが、お客様の深い共感と支持に繋がったのだと感じております。

CRMを取り組む上で重要な5大要素【ブランド、商品・サービス・PR・データ・顧客】において、
重要な事や育まれて来られた事をエピソードも添えてお聞かせ下さい。

CRMを考えるうえで大切にしてきたのは、どのタッチポイントにおいても中川政七商店の価値観をぶらさないことです。店頭、EC、SNS、メールマガジンなど、それぞれを個別の施策として捉えるのではなく、どこを切り取ってもお客様に伝わる印象が変わらないことを意識してきました。誠実であること、そして「日本の暮らしの心地よさ」を届けること。これが、私たちが長く育んできた軸です。

企業理念や想いを【社内での浸透と社外への発信】をどのようにされていらっしゃるのでしょうか?

弊社では、年に一度の全社研修など、折に触れてビジョンを語り、個々の業務がどうビジョンの実現に繋がっているかを振り返る機会を大切にしています。
このように、常にビジョンを意識する組織文化が土壌にあるからこそ、直営店のスタッフや、ECの運営チームなど、部署を問わず全社員が「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを共通の判断基準として携えることができています。
その結果、直営店やECといったあらゆる接点において、お客様に一貫したメッセージをお届けすることができ、それが中川政七商店としての信頼やブランディングに繋がっていると考えております。

これから先のEC・通販業界に必要とされるCRMについてどのように考えているかお聞かせ下さい。

テクノロジーの進化と人の役割の再定義が大きなテーマになると考えています。近年は生成AIが、CRM領域に限らずさまざまな業務で活用されていますが、私たちはあくまでAIは業務を効率化するためのサポート役だと捉えています。
手仕事を大切にしている当社だからこそ尚のこと、コミュニケーションにおいても「人が関わること」「人にしかできない仕事」をより大切にしていきたい。AIが精度を高め、基盤となる業務を支えることで、人はお客様一人ひとりに向き合う時間や、ブランドの価値を丁寧に伝える仕事により力を注げるようになります。
これからのCRMは、効率化の先にある“関係性の質”をどう高めていくか。テクノロジーを活かしながらも、人の温度が伝わる接点をどう設計していくかが、ますます重要になると考えています。

企業・個人として今後チャレンジしたい事(展望や発展)についてお聞かせ下さい。

企業として今後チャレンジしていきたいのは、日本の工芸の出口をさらに広げていくことです。例えば海外での販路開拓。2025年9月には初のロンドンでのPOPUP STOREをオープンし、グローバルECも立ち上がりました。引き続きさまざまな手段を通じて、工芸を未来へつないでいく活動に取り組んでいきたいと考えています。

EC・通販業界でCRMに関連するセクションに従事されている方々へ向けてメッセージをお願いいたします。

長く、直営店でのコミュニケーションを主軸としてきた中川政七商店にとって、 画面越しにお客様と向き合い、直営店同様の心地よい顧客体験をいかに構築するかは、難しくもやりがいのある挑戦だと日々感じております。
私たちはこれからも、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、一つひとつの商品の背景や、その先にある工芸の魅力を、誠実さと熱量を持って届けてまいりたいと考えております。
志を同じくする皆様と切磋琢磨し、この業界をさらに盛り上げていけることを光栄に思います。 皆様の取り組みに学びながら、私たちも真摯に、ものづくりとお客様に向き合い続けてまいります。